アメリカ生活 101 自動車保険(car insurance/ auto insurance)

自動車保険の重要性

アメリカで自動車保険(car insurance/ auto insurance)無しで車を運転しようなんて日本人の方はいないと思いますが、 自動車保険の掛け方にも注意が必要です。

車がメインの交通手段になる場所に住んでいるなら、保険を選ぶ時は慎重に選んで下さい。

事故

私が学生として初めてアメリカにやって来た頃、あるパーティーで国際結婚をされている日本人女性と知り合いました。約1ヶ月後、また同じ所でパーティがあったのですが、 その女性の顔に打撲や痣が出来ていたのです。どうしたのか聞くまでもなく、前回のパーティの数日後に事故にあった話をしてくれました。

フリーウェイ(高速)を走っていたそうなのですが、ある車が暴走して来て衝突され、彼女の乗っていた車は横転したそうです。この場合、ぶつかって来た方が悪いのでもちろん相手側の責任になるのですが、 なんと相手は未成年の違法移民青年で、無免許、もちろん無保険。そのまま警察に捕まりジェイル行きとなったそうです。 ですが彼女は大ケガを負っているので救急車で運ばれ、入院する羽目に。大怪我を負ったのは彼女だけで 同乗者達は無事だったそうですが、アメリカで救急車+入院がどれだけの金額になる事か。

幸いな事に彼女はフルカバレッジ(full coverage)にしていたので自分の保険で全ての費用が賄われたそうです。ぶつけられて、怪我して、医療費で自腹を切る羽目になっていたら。。。と考えると とんでもない事ですね。この話を聞いた時は免許すら持っていなかった私ですが、自分が運転し出したときはもちろんfull coverageをかけました。

full coverage VS liability insurance

自動車保険をフルカバレッジにした時と、ライアビリティにした時の違い

full coverageにすると、あるメリットがあります。上の話で挙げたような相手が保険を持っていなかった時の医療費などのカバーはもちろん、 自分が事故に巻き込まれた時に保険会社が相手方の保険会社と交渉してくれる事です。特に、ケガなんてした場合、痛いのに弁護士を探したり、なんてやってられないし、 自分で一から相手の保険会社と交渉するのはかなり大変な事です。保険会社は自分たちが払う場面だとなるべく安く済まそうとしてきます。もちろんお抱え弁護士なんかもいるので、 簡単に勝てない相手です。

liability insuranceの利点はフルカバーより断然安い事です。自分に責任がある場合の事故の、相手の医療費や車の修理代を払う掛け金のみで、自責の 事故で自分が怪我をしたり、車の修理が必要だった時の保険料は支払われません。

また、相手に責任のある事故で自分が怪我をしたり車が損傷した場合もカバーはされないので、相手の保険会社と自分で(もしくは弁護士を雇って)交渉する事になります。


Underinsured Motorist Coverageのすすめ

Underinsured Motorist Coverage(相手が保険をかけていなかった場合のカバー)もし、学生でそこまでお金がない、など何らかの理由があってliabilityしか入れないときは、追加オプションでUnderinsured Motorist Coverageを入れるのもいいかも知れません。 州によっては、自動車保険無しで運転している人口が25%に達する場合もあるそうです。

これは相手に責任がある事故で、相手が保険を持っていなかった、などの場合にカバーしてくれるオプションですが、ドライバー(自分)と乗客の医療費をカバーしてくれます。 特に交通の激しい都心部に住んでいる方は、事故に遭遇する危険度が上がるので、入っておいた方が無難です。
また、このプランはhit-and-run、相手がぶつかって来て逃げた場合でも有効です。

Deductibleとは?

例えば、$500がDeductibleの場合、$500ドル以内の修理費用は自腹になります。このDeductibleが大きいとその分保険料は安く済みます。

自動車保険料の違い

州によって決められた最低限度額以上をカバーするプラン(state required coverage)に入る必要があるのですが、自動車保険料は州によって違うし、同じ州内でも住むエリアによって変わってきます。 掛け金は交通量の激しい、事故の起こりやすい都心部では高く、殆ど事故の起こらない田舎では安くなっています。田舎から都会に出た時、保険料が倍額になったので 目玉が飛び出た覚えがあります。

自動車保険料はどうやって決まるか

自動車保険料は以下の条件を元に決まります。

  • 住んでいる住所での事故率(都会程高くなります)
  • 過去の事故歴(自責の事故を起こすと保険料が上がります)
  • 年齢、運転歴
  • 車の車種と年度(新しくて、盗難被害に遭いやすい人気のある車種程高くなります。)
  • 飲酒運転(DUI)での逮捕歴

その他、細かい所でクレジットヒストリーや職種なども加味されるようです。

最近では、事故を起こさない年数ごとにディスカウントされて行く自動車保険などもあるようです。


このエントリーをはてなブックマークに追加


おすすめ記事


アメリカ基本情報

アメリカ便利情報


アメリカ生活必需品

当サイトのリンクについて

当サイトはリンクフリーです。ご自由にリンクして下さい。相互リンクご希望の方はリンク集ページで受けさせ頂いております。記事や画像の無断転載は禁じております。使用する際には、当サイトを参照先としてリンクするかご一報ください。