アメリカ生活 101 アパートを借りる

アメリカでのアパート探しは、簡単なようで意外に条件に合った物件を探すのが大変です。

住んでみたら居心地が悪かったり、 隣人がやたらうるさかったり、不便だったり、転職して職場から遠くなったり、 私も何度も引っ越しを繰り返して来ています。

何か壊れた時や、水漏れしたり、修理やメンテナンスが必要な時にすぐに動いてくれる管理人さんがアパート内に住んでいれば良いですが、 管理会社が怠惰だったりするとかなり大変です。怠惰な管理会社にあたると、水漏れでぐちゃぐちゃになった絨毯のまま週末を過ごす羽目になったりする事もあります。

まずは、アパートの種類から借りるまでの流れをまとめてみました。

アパートの種類

Apartment Complex アパートメント コンプレックス
集合アパートメント。ビルに数件〜数十件のアパートが入っているもの。
Duplex/Triplex/Fourplex(デュプレックス/トリプレックス/フォープレックス)
一戸建ての家を、二区切り、もしくは三つ、四つに区切って賃貸しているもの。家のオーナーが管理会社に委託している場合が多いので、管理会社がメインテナンスなどを行います。
Cottage house(コテージハウス)
一戸建ての小さな家(1bd~3bd)の集合体を賃貸している物件を、こう呼んでいるみたいです。

アパートの間取りの種類

間取りは日本のようにLDKとは表記されず、ベッドルーム数で表記されます。 一軒家をルームシェアするなどの場合でない限り、アパートにはバスルーム、キッチンがついています。
Studio
1部屋の間取りに、キッチン、バスルームが付いたもの。広いものだとLoftと呼ばれ、壁の無い2階があってそこが寝室になる。
1bd room
1部屋+リビング+キッチン/ダイニング+バスルーム
2bd room
2部屋+リビング+キッチン/ダイニング+バスルーム
3bd room
3部屋+リビング+キッチン/ダイニング+バスルーム
flat
同じフロアにキッチン、ダイニング、+バスルームがついているもの。sutudioとの違いは、1部屋でも、2部屋以上でもある場合があるそう。

2baの場合は、バスルーム2つ、1 1/2baの場合はバスルーム1つに、トイレだけのレストルームもつく。

アパートメントコンプレックスにはamenitiesがついてるものもあって、ジムやプールなど、住人が使える施設がついている。(もちろん、 家賃は標準よりちょっと高めの設定。)

契約の期間

Mo to mo (Month to month) 月々
Mo to moの場合、入居期間が決められていないので好きな時に引っ越してOKです。
Lease 1年契約
1年契約の期間内に引っ越さなければならないときは、違反分の金額を払うか、もしくはそのリースを引き継いでくれる人を捜して 入居してもらう事になります。
また、1年以上たったらまたリースを更新する場合と、そのままMo to mo契約に移行する場合があるみたいです。( 1年以上住んでくれる人が欲しいので、こういう形態にしているみたいです。)

アパートを借りるまでの流れ

  1. 新聞、インターネット、不動産屋などから情報を入手。
  2. 気に入った物件に電話をかけて、部屋を見せてもらう予約を入れる。申込書は、だいたい部屋を見せてもらう時に渡される。
  3. 申込書を記入し、その他必要な書類があれば、(残高証明とか)一緒に添付して提出。この際クレジットヒストリーをチェックする料金($20~$30)を 請求される場合もある。
  4. 貸す側が、クレジットヒストリーなどをチェックして契約が成立する。
  5. Deposit(前金)と最初の月の家賃をBanker's check (Casheir's check)で支払う。(パーソナルチェックは大概受け付けてもらえない。)
  6. walk in(管理会社の人又はマネージャーと借りる部屋を一緒にチェックする) で、アパートのオーナーやマネージャーとダメージリポートを作成。この際見つけたアパート内の既存のダメージは、きっちりとレポートに書いてもらいましょう。 退去する際、「オマエがやったんだろ!」とデポジットからさっ引かれてしまったりします。これがあやふやな所もあるので、物を運び入れる前に デジカメなどできっちり撮影しておきましょう。

デポジット Deposit について

Deposit(前金)は、その部屋の家賃1ヶ月分〜2ヶ月分が相場で、それ以上は法律違反に当たる事があります。 各州によって法律が違うので、自分の州の法律をチェックしてみて下さい。 留学生が、カモにされているのを気づかず、数ヶ月分払い込んで、退去する際返してもらえなかったケースなどがあります。 デポジットは、アパートを引き払う際に借り手が原因で受けたダメージ分の修理費、カーペットクリーニング代、壁のペンキ塗り代(これはアパートによって違うので、 何がデポジットから差し引かれる対象か契約書を確認しましょう。) などをさっ引いたものが21日以内に返金されます。

さて、このダメージですが、natural wear and tare(アパートの老朽化などから、自然に生じたダメージ)は デポジットから引いてはいけない(借り手の責任ではない)事になっています。ここら辺でもめたりしますので、もともと壊れそうな所、老朽化している所などが無いか、 入居の際によく確認してデジカメで撮影しておきましょう。

もし、デポジットの返金でもめた場合(意外によくあります。)は、自分の住んでいる町に賃貸に関するフリーの法律相談所がある場合もあります。私も利用した事が ありましたが、ここの専門家の電話一本でデポジットが返ってくる事もあります。相談所が無い場合、自分で手紙や電話でそのアパートの管理者と やり取りをする事になるのですが、相手が返金を拒んだ場合、最悪スモールクレームコートに行く事になります。その際、写真などの証拠が あると有利です。

借り手が留学生の場合、アメリカに戻ってこない事を見込んでそのままデポジットを踏み倒そうとする悪質なケースもあるそうです。 日本の住所に送ってもらうより、信頼のおける友達などの住所にデポジットを送ってもらった方が無難です。

 

Housingright.org借り手の基本的な権利 などを扱っているサイトです。


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