映画で英会話を上達させる
映画はヒアリング力を向上させるのにとてもいい教材です。
ただし、平均2時間近くあるので初心者向けではありません。聞き取れないのに2時間も見るのは苦痛だし、途中で見るのを止めてしまう事になるでしょう。
ニュース、ドラマ、アニメなどと比べて一番難しいのが映画の聞き取りです。
ニュースや英語教材と違ってはっきり分かりやすく喋ってくれる訳でもなく、
また日常の会話でつかう英語を普段のスピードで喋って行くので、教科書の英語にしか慣れていない人には聞き取りにくくなります。
でもその分、生の英語を学びたい人にはうってつけの教材になります。
人によってアクセントや話し方の癖、喋るスピードの違いなどがあるので、
実際の日常英会話に慣れたい人には映画をヒアリングする事は、英語力向上にとても役に立ちます。
また、DVDやブルーレイを活用して、聞き取れなかったところや気になったフレーズを何度も繰り返して聞き取る事も出来ます。
ある程度ヒアリング力を上げたら、映画を聞き取る事にチャレンジしてみましょう。
もし、凄く好きな映画があって話しのスジは既に分かっている場合はあまりヒアリング力がない人でも「この映画を英語で聞き取れるようになってやる!」
という指標として使うのにはいいかもしれません。
ヒアリング初心者の時に一度見て全く聞き取れなかったとしても、数ヶ月間ヒアリングの練習をした後に見直してどれだけ耳が改善されたかテストしてみる事が出来ます。
映画を選ぶ時の注意点:映画のジャンル
映画にはドラマ同様色々なジャンルがあり、ジャンルによって聞き取りの難易度が上がります。
簡単に言うと、アクションなどがメインの映画は会話も少なく、話しもそこまで込み入っていないのに対し、
サイエンス、医療、法律、犯罪などを扱ったドラマは難しい単語が登場し、またヒューマンドラマでは人間関係の機微が出るような会話が登場するので、
聞き取れないとストーリー展開を追うのが困難になる可能性があります。
映画を選ぶ時の注意点:映画の時代
映画の中では日常で登場する会話文が使われているので、英会話力を上げるのにはもってこいです。 ただし、あまり古い映画を使うと、その当時の流行のスラングや言い回しが使われていたりするので、 初めはなるべく最近の、そこまでは古くない映画を見た方がいいと思います。
映画を選ぶ時の注意点:英語のアクセント
アメリカ英語、イギリス英語という大きな違いがよく語られますが、
更にその中でも地域的なアクセントの違いがあります。
例えば、アメリカだと一番特徴的なのは南部訛りだと思いますが、独特な発音をするので英会話に馴れていない人が聞き取るのはなかなか大変です。
また、黒人の人全てが使う訳ではないですが、いわゆるエボニクスも慣れるまで聞き取るのは難しいです。独自の表現やスラングも登場します。
イギリス英語も、BBCのキャスターの喋るような英語は聞き取りやすいのですが、
コックニーやその他地方訛りが強くなると慣れない限り聞き取りにくくなります。
また、スコットランド英語ともなると、例えばアメリカの英語ネイティブでも「???」となるようです。
日本語もそうですが、英語にも訛りがあるので、まだ聞き取りに馴れていない人が映画を選ぶ時にはこの点も注意しましょう。
おすすめの映画
最初は英語字幕をつけて観るのが理想的ですが、英語字幕のついていないものもあります。
その場合、映画の英語スクリプトをネットで検索してコピーしておいて聞き比べるというのも手です。
スクリプトは、英語の映画タイトル+script もしくはscreenplayで検索してみて下さい。
映画はある程度は聞き取れる人向けです。まったく聞き取れない人がいきなり映画を教材に使うのはおススメしません。
たとえ英語がそこまで聞き取れなくても理解出来るであろう映画です。
映画
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Groundhog Day 恋はデジャ・ブ かなり初心者の頃に観て内容は理解出来た映画です。 ロマンティックコメディがお好きな方におすすめ。 |
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The Wizard of Oz オズの魔法使い 名作映画です。「虹の彼方に」など歌を覚えて一緒に歌うのもいいです。 |
カールじいさんの空飛ぶ家 [DVD] - アンドリュー・スタントン |
UP カールじいさんの空飛ぶ家 アニメ映画は比較的に聞き取りやすく、またストーリーも複雑ではないので途中で飽きずに観る事が出来ると思います。 アニメ映画が好きな人は、ピクサーなどの映画を聞き取り教材として使ってみましょう。 |