英会話の勉強法
英会話の勉強法について色々な情報が溢れていて、
世の中には簡単に英語が習得出来る事を唱った教材が溢れ返っています。20分でマスターとか、そんなに簡単なら今頃みんなバイリンガルです。
英語を喋れる、といっても勿論どれだけのレベルかは個人差があります。日常英会話もスーパーで使う程度の英会話から、
ネイティブスピーカーに囲まれて一緒に見た映画についてあれこれ語ったり、大統領候補の演説に対して批判し合ったりするのでは難度も違います。
"ネイティブ"の発音を唱った教材もありますが、英語全般の能力が無ければネイティブな発音も 宝の持ち腐れになってしまいます。
アメリカに何年も住んでいて語学学校や短大に通っていても満足に英語が話せない、ブロークンイングリッシュのまま成長しない人達は実は沢山います。
若い頃(10代の頃)に習得した人は別として、20代以上で英語を習得する
となったらもう本人の努力次第です。能動的に勉強して行かないといつまでたっても英語を話せるようにはなりません。
会話の部分は学校で習うだけでは全く足りないので、ちゃんと実践で使える英語学習に力を入れないと、
ただアメリカにいるだけでは英会話力は伸びません。
英語学習といっても学校の英語のクラスや受験英語の勉強の仕方とは違って、実践で使える、英語を話せるようになる英会話の勉強にはコツがあります。
オールラウンドな勉強をしなければいけないのでなかなか大変なのですが、頑張った人は頑張っただけ英会話が上達して行きます。
日本に居ながらにして英語力を身につけようとするのは更に大変です。理由は簡単で、毎日使わないものは頑張って勉強してもどんどん忘れていってしまうからです。
数年間留学した人が日本に帰って暫くするとどんどん英語を忘れて行ってしまうのも同じ理由です。そこで、
毎日何かしら英語を取り入れる事が英会話を上達させ、その状態をキープする近道になります。
私がやっていた日本にいても、アメリカにいても出来る効果的な英会話の学習法を紹介します。
お金はかけなくても時間はかける事が基本の勉強法です。
自分で出来る!話せるようになる為の、習うより慣れる英会話の勉強法
英語が話せるようになる為の独学勉強法は、一週間に一度数時間やり込む方法より、数十分でいいので毎日出来る事を続ける勉強の仕方の方が効果的です。 机に向かって勉強する必要はなく、身近なメディアを活用して英会話力を上げるコツを紹介します。リスニング"listening" (ヒアリング "hearing") 勉強法
比較的簡単に習得出来るのが聞き取り、いわゆるリスニング"listening"です。これははっきり言うとどれだけの量の英語を毎日聞くかにかかってきます。
色々な方法で英語を聞く勉強方法を取りましょう。聞き取りが出来ない人は、英語を話せるようにはなれません。まずはここから攻めましょう。
テレビやDVDなどの動画を利用する場合は英語字幕で観ましょう。耳から英語を入れ、目で確認する作業が出来るからです。
最初は字幕に追いつくのが大変かも知れませんが、暫くすると慣れてきます。継続する事が重要なので、自分が毎日出来る事から始めましょう。
- 英語のニュースを毎日聞く。
- ニュースのアナウンサーは発音がはっきりしていて聞き取りやすいです。オーバーなくらいに発音もしてくれます。外国の時事が学べるだけでなく、 リスニング力を伸ばせます。慣れて来たら、聞き取れた部分や単語を、実際に発音してみましょう。
- 好きな映画、アニメ、ドラマを英語字幕で繰り返し観る。
- 好きな映画を繰り返し観ていると自然と台詞も覚えてしまう事が多いです。ニュースと違って、スラングや日常的な喋り方(口語表現)、地域的(もしくは人種的) なアクセントのある喋り方をするので少々聞き取りにくくなりますが、それが良い訓練になります。 また繰り返し観る事で言い回しや単語も覚える事が出来るので、語彙力をつける勉強にもなります。はっきり言って、ドラマや映画のDVDは英語教材を買うより安いです。
- また、30分くらいの長さで見られるアニメも、最初から何時間も英語を聞き続けるのは苦痛だという人におすすめです。
- 初心者が教材にする映画やドラマを選ぶ時は、複雑な内容(SF映画や推理サスペンスなど)より、単純なストーリーのエンタメ映画を選びましょう。
映画については映画で英会話上達のページを参照して下さい。
- 洋楽(英語)を毎日聴く。
- 好きな洋楽を毎日聞きましょう。ただ聞き流すのではなく、歌詞も一緒に覚えましょう。 歌の歌詞には日常英会話で使われるイディオムや言い回しが登場します。歌詞はネットで検索すれば簡単に出てくるので、 聞きながら一緒に唱えるように覚え込んでしまうとなお良いです。
- 英語のYoutubeを観る
- 字幕は出てきませんが、現地のネイティブスピーカー達の動画を観るのも良いと思います。 短いのでそこまでは苦痛にならないし、口語で喋っている場合が多いので、スラングやよく使われる言い回しの勉強にもなります。
- ただし、一般個人の喋りなので映画やドラマ、教材、ニュースなどよりも聞き取りにくいと思います。
読む "reading" 勉強法
リーディング力は一定の量を読み続ける事でどんどん向上して行きます。
読む事によって長い文章に慣れることは、オールラウンドな英会話力をつけるのにも影響します。
日本人が英語を話す時にやってしまうのが、日本語→英語へ直訳した不自然な英語の表現です。
文法がいくら正しくても、日本語の発想で英文を組み立ててしまうと全く意味が通じない場合があります。
文章で英語の表現の仕方や使われる語彙を読む事で、一層英文に慣れて英語的な表現を覚えて行く事も出来ます。
また沢山読む事によって、いちいち文章を日本語に訳して理解しなくてもそのまま英文で意味を取れるようになって行きます。
最初はキツくても、慣れてくれば読む速度も上がって行くので頑張りましょう。
- 新聞/雑誌/ネットのニュース記事を読む。
- 毎日、ちょっとした量の英文記事を読み続けましょう。なるべく自分の興味のある分野の記事を選びましょう。 ファッション、車、セレブのゴシップでも何でもいいです。そういう記事の方が、普段使える表現が鏤められています。
- 慣れるまでは1パラグラフからでもいいです。わからない単語があった場合、 その単語の意味が分からないと前後が把握出来無い時だけ辞書で調べましょう。(全てを調べているとめんどくさくなって読むのを止めてしまう可能性があります。)
- 本(ペーパーバック)を読む
- 間違っても、古典文学や専門書などは選ばないようにしましょう。初心者向けではないからです。(自分の専門分野で、内容を既に理解している場合は別です。) 初めは読みやすそうな軽い売れ筋の本などを選んで専門用語が多い本は避けましょう。
- 最初の1冊は読み切るまでに時間がかかりますが、2冊目からはどんどん楽になって行きます。
単語 "words" 勉強法
- 実用性のある単語から覚える
- 私も大学受験でやたら"big words"を詰め込んだ覚えがありますが、なるべく汎用される単語からどんどん習得して行きましょう。 上に挙げた方法の中で頻繁に出てくる言葉は間違いなく汎用語です。自分の単語帳を作ってまとめ、暗記してしまいましょう。
- また、単語の一つの意味だけを覚えてもだめです。色々な意味や使われ方がある単語の方が多いので、 使われているシチュエーションを例文形式などで頭に入れた方がそのニュアンスごと覚える事が出来ます。
- イディオムや慣用表現、フレーズを覚える
- ただ単語を覚えるより、イディオムやフレーズを覚えた方が英会話を上達させるのに即戦力があります。
- 英会話で登場する口語表現は、各単語の意味が分かってもそのイディオムやフレーズ自体の意味を知らないと全く理解出来無い事が多いからです。
- リスニングの勉強で映画、ドラマ、アニメなどをみる事を進めているのは、この口語表現が沢山登場して来るからなのですが、 実際にどういう状況でどんな風にその表現が使われているのかを見る事で、その表現を自分で使えるようになって行きます。
- 英英辞書を使う
- 英単語を英語で理解する癖をつけて行きましょう。
- いちいち日本語に直して英語を理解していたら、なかなか英語を理解するスピードが上がりません。英語を日本語に訳して理解するという習慣 を変えて行く必要があります。
- 英英辞典で意味が理解出来なかった時だけ英和辞書を使いましょう。
この『日本語に直さないで英語をそのまま理解出来るようになる』までは時間のかかる部分ですが、 英語を読んだり聞いたりし続けると徐々にその変換が起こります。 ある程度『英語漬け』の状況を造り出す事で加速するので、本気で英会話をものにしたい人は毎日本を読み、英語を聞く作業を続けましょう。
発音の勉強法
発音は、簡単にいうとまず耳(リスニング)が出来上がれば徐々に巧くなって行きます。
どれだけ口の形が〜と言う部分だけを理解しても、実際に耳で聞き入れて頭に刷り込んだ単語の発音情報がないとそれを自分で再現するのは難しいからです。
英会話を上達させるのに避けては通れないのが正しい発音の練習です。
上にも述べた通り、20歳過ぎてから習得しようとする場合は、いやと言う程繰り返し練習する事が必要になります。
毎日耳から聞き入れて(リスニング)自分でまねて発音してみる(発音練習)という事を繰り返して練習しましょう。
日本人が一番ムシしてしまいがちなのがこの発音の練習の部分で、自己流でやってしまう為にキツい訛りが抜けずに残ってしまう事が多いです。
完全に訛りを取るのは難しいですが、人に理解してもらえる発音でないといくら文法力や語彙力があっても宝の持ち腐れです。
ヒアリングと発音の練習は相乗効果があるので、どちらも平行して勉強して行きましょう。
一度癖がついてしまうと矯正するのはなかなか大変なので、発音に関しては、基礎的な発音をネイティブが発音してくれる教材を使って練習するか、
英会話学校に通うなどして徹底的に抑えましょう。ここは自分で勝手に練習するのではなく、お金をかけても惜しくない部分です。
後の英会話力に大きく影響するので、しっかり練習しましょう。
たまに、めちゃめちゃな発音で取合えず速く喋れば英語っぽく聞こえると思って喋る人がいますが、逆効果です。
ゆっくりでもいいのではっきり発音して喋りましょう。
発音に関しては、更にこちらの英語の発音のページで練習方法などを紹介しています。
喋る "speak" 勉強法
日本にいながらにしてこれを習得しようとなると至難の業です。簡単に言うと、話し相手がいないと使わないからです。 英会話パートナーを見つける、英会話学校に通う、英会話サークルに参加する、オンラインで英会話を学ぶ、など実際に会話する場を作る事が大切です。
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- 日常英会話の挨拶
- 挨拶の例文などをそのまま丸暗記しておきましょう。
- 英会話練習パートナーを見つける
- 日本にいるアメリカ人など、日本語を教える代わりに英語を教えてもらう、などして毎週練習時間を設けると良いかも知れません。
- アメリカに住んでいる場合は、意外に日本語を学びたい学生などや、日本に駐在予定の会社員などスピーキングパートナー募集を見かけるので、 ローカル情報サイトや大学の掲示板などで探してみましょう。
TOEICの得点を伸ばす 勉強法
目標を持って英語を学習したい人には、点数で自分の英語力の伸びが分かるTOEICやTOEFLのテストなどを受けてみるのもよいです。 着実に点数を伸ばす事で自分の英語力に自信がつきます。ただし、TOEICの得点を伸ばす勉強方法と、実践的な英会話力を伸ばす勉強方法は違うので、 TOEICを主眼に置いて勉強するのなら文法力、語彙力、リーディング力などに重点を置く勉強法を取った方がいいかもしれません。