アメリカ生活コラム 身元証明 (Identity)

アイデンティティー・セフト(identity theft)とは???

アイデンティティー・セフト(identity theft)とは、個人情報を盗んで不正利用する詐欺です。 個人情報の管理にはかなり気をつけていたのですが、まさかのアイデンティティー・セフトにあってしまいました。
銀行のATMカードが何故かイギリスで使い込まれたのですが、その銀行口座は持っている中でも預金も少なく、最近では滅多に使わない口座(年に数回使うだけ) だったので被害金額は少なかったのですが、どういう経路から情報が漏れたのか全く分からずに終わりました。

最近のアクティビティはATMで数週間前に残高を照会したのみで、実際にお金をチャージしたのは半年前に大手スーパーで使用したのみ。 もちろんカードは紛失していないし、ネットで使った事もありません。敢えて怪しい、と思えるのが使い込まれた数週間前に銀行のATMで残高照会した時なのですが、 ATMに怪しいリーダーがついていた様には見えなかったので、(こういうATM Skimmerと呼ばれる詐欺があります。) 『銀行がどっかでカード番号流出したんじゃないの??』としか思えない感じです。

お金は全額戻ってきたのですが、3部門に股がって電話を掛けなくてはならず、厄介でした。そして一番嫌なのが、どういう経路で流出したのか分からずじまいな事。 この銀行は、リーマンショックの後に倒産して別の大手銀行に吸収合併された銀行だったのですが、手数料がいきなり変わったりもしてサービスもイマイチだったので、 さっさとクローズしてしまいました。

アイデンティティー・セフトから身を守る

ID詐欺は色々な種類と手口があります。日頃気をつける事で、個人情報が漏れない様にしましょう。 以下は基本的な対策です。
  1. ソーシャルセキュリティ・ナンバー(SSN)、クレジットカード番号、ATM暗証番号など絶対に無くさない。人に教えない。
  2. 銀行のステートメントなど、個人情報が書かれた書類はきっちり管理する。捨てるときは、シュレダーにかける。
  3. インターネットでは、ATMカードを使わない。(クレジットカードを使いましょう。)
  4. ATM Skimmer ATMのカード挿入口に細工する手口です。怪しい雰囲気のATMは使わない様にしましょう。
  5. 個人の(怪しげな)レストランなどでの支払いは、なるべく現金で。
上記の理由は以下です。
  1. レストランで財布の入ったバッグを盗まれ、ATMカードやクレジットカードなどを盗まれた人が、紛失から5年後にもまた口座から不正引き出しを受けたりしている ケースを知っています。SSNカードも一緒に財布に入れていて紛失したのが致命傷となっています。 無くしたときは、即電話してカード紛失届けを出して口座を止めてもらいましょう。
  2. 詐欺グループが、ゴミ箱を漁って個人情報を収集するケースがあります。個人情報の管理は、念には念を入れましょう。
  3. ATMカードについているVISAなどのマークは、便宜上ついているだけでクレジットカードではありません。クレジットカードのようなサービスがないので、 詐欺にあった時やっかいなことになります。
  4. ATM Skimmerの見分け方はこちらのサイトへ 色々な細工の仕方があるようなので、ATMを使用する際には注意しましょう。
  5. コレは家の近所の中華街で実際にあった詐欺なのですが、客のクレジットカードを3ヶ月後などに不正使用して、足がつかない様にしていた悪徳レストランなどがありました。 滅多にない詐欺だとは思いますが、怪しいなと思ったときは念には念を入れた方がいいかも。。。

などです。日頃気をつける事で身を守って行くしかありません。各カード会社や外部の会社で、クレジットカードの利用の動向を監視するサービスなどもあります。 年会費などが掛かるサービスですが、不正使用が行われた時にすぐさま通知してもらえます。

ソーシャルセキュリティ・ナンバーが漏れたときは、かなり厄介な事になります。勝手にクレジットカードを作られたりされてしまうので、 信用の回復までに多額のお金と時間がかかってしまう事もあるようです。ソーシャルセキュリティ・ナンバーの管理は特に気をつけましょう。

アイデンティティー・セフトに関するアメリカのサイト



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